鉱石にはその状態によって天然石、合成石、処理石など、
様々な呼び方があります。
ここでは、代表的なものについてまとめました。
【天然石】
天然石とは、その生成過程で人の手が入っていない
岩石た有機物のことを表します。
しかし、生成後には着色や含浸などの人工処理を施したものも
天然石のグループとして扱われます。
【色石】
色石とはダイヤモンド以外の天然石の総称となります。
無色のものがある石でも色石と呼ばれるのですが、
ファンシーカラーと呼ばれる色つきのダイヤモンドは
色石には含まれないのがややこしいところです。
【処理石】
処理石とは熱処理や油浸処理、放射線照射、着色、
コーティングなどの処理を施された鉱石を表します。
中でも熱処理や放射線照射に関しては、自然での働きを、
短時間で人間の手で補うだけで、手を加えて加工したわけではない
という解釈をされることが多いようです。
【合成石】
合成石とは人工的に天然石と同じ化学組成や結晶構造をもたせた
人工宝石のことを表します。
同じ構成組織であるので、外見だけでなく性質も天然石と酷似していますが、
合成石の特徴的なインクルージョンにより識別が可能です。
【イミテーション】
イミテーションとは天然石と色や外見は似ているけれども、
物理的性質はまったく異なる模造品のことを表します。
古くから、スピネルやガラスを使って、いろいろな石の
イミテーションがつくられてきました。
【ダブレット】
ダブレットとはガラス片や天然石の薄片を２〜３個貼り合わたものです。
石を大きく見せたり、色を美しく見せるためなどに作られます。
貼り合わせる枚数によって、ダブレット､トリプレットなどと
呼ばれ方が変わる場合もあります。
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