私たち一人一人の心の中には無意識の世界があり、それには通常しっかりふたがされていて意識できないようになっていますが、『無意識の世界』でこそ、真実の自分が現れるとも考えられています。
無意識と意識の世界に境界がある心理メカニズムについて、夢との関係説明します。
深層心理学では、私たちの心は細かく分けて4つの層からなっているとされています。
意識世界の意識の部分は、今、私あるいはあなたが考え、感じている部分にです。「心 って複雑だなぁ〜」と今あなたが思ったとしたら、それがまさに今、意識されていることで意識部分です。
次に「では無意識って何だろう」と思った瞬間、今度はこちらが意識部分になり、さっきの考えは、意識からは消えてしまいます。ただし、思い出そうと思えばいつでも思い出すことができます。
このように、思い出そうと思えばいつでも思い出せる心の部分を『前意識』といいます。これは、私たちがもっている経験や知識や感情などのトータルという考え方もできます。
この前意識がいわば『全』意識であり、私たちがふつうに考えるときの私たちの心のことなのです。
私たちの日常生活の心の働きは、この意識部分でなされていることになります。
さて、問題は前意識の下の部分の無意識の世界です。
ここが夢と関係の深い部分になります。
『無意識』という名の通り、通常認識さ れない、知られていない心の部分を表しますが、自分で知ろうとしても、そこにしっかりとふたがされているので、知ることができないのです。
別の言い方をすれば、心の秘密の部分ということになります。
しかしながら、知ることができないのなら、 別に関係ないのではないか、どうでもいいのではないか、と思う人もいると思いますが、 それは少し間違っています。
この無意識を知ることはできないのですが、深層心理ではこの部分こそが人を動かしている心のエネルギーのある部分だと考えられています。
本当に、人を動かしているのがこの無意識の世界なのですから、本当の心を知るには、ここの世界を知らなければわからないということになります。
本当の自分の心がここにあり、もう 一人の自分の姿がここにあるのです。
社会では時々、職場や学校でおとなしそうな人が外に出ると突然乱暴になったり、立派な紳士が性的に特殊なマニアだったりして、世間を騒がせることがあります。
二重構造になっている私たちの心が、何かの拍子にそのふたや境界が壊れると、このような事件が起こることがあるのです。
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